屋根裏のゴミ

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【FF15】良かったところと悪かったところを雑にまとめてみた

前回は主にエンディングを中心に全体についての感想をぼんやりと書いてきたので、今回は細かいものをつらつらと書いてきたいと思います。

 

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修学旅行にきた高校生かな?笑

 

〇よかった点

・メインパーティが男4人

初めから全員揃ってるパーティなんて大丈夫?しかも女の子なし???と思ったけどそんな心配は杞憂に終わりました。基本的にこのゲームの醍醐味は水曜どうでしょうだと思っているので、あそこに女子が入ってしまうと一気に無粋になっちゃう気がするんですよねー。だってどうでしょうに女性がレギュラーでいたらおかしいですからね笑。男子校ノリの修学旅行でバカやってる感じがなんとも微笑ましくて良いわけです。まあ父親殺されて国を乗っ取られた一国の王子がそんな修学旅行気分で旅してていいのかと言えばそうではないんですけど。

途中イリスがパーティインして一緒にキャンプとかもしましたけど、グラディオの妹という立場なので安心できます(?)。RPGの醍醐味の一つに、物語の途中から次々と新しい仲間がパーティインし、そこからパーティの絆が深まる、というのがあると思うんですけど、今回は初めから強い絆で結ばれていて、一度絆を深めた仲間との、その先にあるお話という感じで、こういう要素もたまにはいいのかもーなんて感じました。

 

・写真機能

なんだかんだ毎日の楽しみになっているプロンプトのスキル、写真なんですけどもこれが予想外によかった!
宿泊時にその日の振り返りとしてみれるのはもちろんのこと、それらを毎日みて、お気に入りは保存して、っていう作業がラストの写真を一枚選ぶ→ENDで流れてくる、というシーンに上手く組み込まれてて素晴らしいと思いました。この流れを考えた人は天才。毎日の写真の積み重ねがなかったらあそこまでの感情移入はなかっただろうし、旅してた日々に想いを馳せることもなかった気がするわけです。写真システムに関しては、このゲーム唯一の、過程を大事にしてるとこなのかなあと。

逆にいえば、寄り道をほとんどせずにメインシナリオのみクリアした人はあのENDでグっと来ることはないだろうし、これまでの「旅」に特別な感情が生まれないのかもしれないですね。

 

・いい意味での「リアルさの追求」

ただ単に写実的にするとかじゃなくて、ガソリンが減るから給油するとか、キャンプをするから食事をつくるとか、宿泊するまで身体の汚れや焦げなどがとれないなど、今までのゲームでないがしろにされてた部分を「あえて」強く演出することによって、普段当たり前にやってることだからこその新鮮味があったと思います。


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特にキャンプの演出は素晴らしかった。。
きちんとその日に選んだ料理を食べ、チョコボがいると一緒に寝、トランプやキングスナイトをして遊び…と、ここまで「旅」の様子を濃厚に描いてくれる作品はなかなかないので個人的にとても嬉しかったです。
おにぎりを作りこんでるヒマがあったら~とあちこちで言われていますが、あのリアルで美味しそうなおにぎりがなかったら、わざわざ標によってキャンプをしようとは思わないです。あのイグニスママの美味しい料理があったからこそ、彼らの旅により没入することが出来たのだと思います。

 

・街や拠点の作り込み

これアメリカに取材とかいったんですかね?だだっ広い荒野や拠点にあるダイナーの感じがまさにアメリカで、さながらルート66でアメリカ横断をしてる気分でした。これに関しても一つ前で散々書きましたが、ノクトたちの旅に没頭させるための良いリアルさだったと思います。

FF15をプレイして、アメリカでキャンパーに泊まりたくなりましたもん。Airbnbで結構泊まれるので次アメリカ行く時はキャンパーを考えてます。これマジ。


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あとは言わずもがなオルティシエのベネチア感やレスタルムの中米感もよかった…。

 

こう…良かったところを振り返ってみてみると、私は本当に旅が好きなんだなあとしみじみ感じます。そして、FF15はそんな旅好きの心をグイっと鷲掴みしてくる作品でした。例えるならばこの作品はバックパッカーの放浪旅みたいなものなんだと思いますきっと。オルティシエ以降は違いますけど、それまでは目的を問わない放浪の旅。だから常にスケジュールがギチギチで観光メインの旅行が好きな人には味わい尽くせない要素が強かったんだと思います。こりゃ二極化するわ。

 

とまあ前回から引き続き良かったところばかりをあげてきましたけど、もちろんストーリーはガバガバで悪い所もたくさんあるので、それも一応、置き土産として書いておきます。

 

〇悪かった点

・グラディオ離脱

 突然訳もわからず離脱したグラニキ。これほんっっとに意味が分かんなかったんですけどなんだったんですか??王の盾としてもっと強くなりたい的な気持ちが本人の中にあったんでしょうか。だとしたらそれを匂わせる発言やイベントがないと、プレイヤーは完全に置いてけぼりだし、なによりこうやって推論させるのは考察でもなんでもないです。シナリオとして完全に失敗してます。復帰してからのノクトの反応も、全て分かってたぜ的な感じで完全に???でした。何となくですけど、AIによる自動会話発生に力を入れすぎて、こういう意図的なキャラ同士の会話や布石イベントが手抜きになってしまったような気がします。AI会話は確かによかったですが、それは土台となるものがあった上での新しい技術なので、本末転倒になりかねないよな~という感じでした。

 

・プロンプトのカミングアウト

 これについてもグラニキのと同じで匂わせイベントが皆無なわけですよ。これら全部DLCの中で補完とかだったら殴るぞほんと。もしね、プロンプトが途中スパイ的なことをやってたり、なんか怪しいぞ??過去に何かありそうだぞ???みたいなイベントがあれば、このカミングアウトにも納得いくし、更に仲間の絆が深まるわけなんですけど、ムードメーカーにいきなりスポットがあたって、実は敵国の生まれでした!ごめん!て言われても、いや知らんがなって話ですよ。その後のノクトの反応も以下略。ほんとにほんとにキャラの掘り下げがテキトーすぎる。せっかく良いパーティなんだからもうちょっと深く突っ込んで欲しかった…。

 

・街が少ない

今回拠点とかもあるので定義がアレなんですが、いわゆる大きな街が少ないよなーというのがありました。オルティシエの作り込みをしすぎて他が作れなくなったんじゃないかと感じるレベル。映画等でルシスの町並みも見ていたので、あのあたりも動かしたかった…新宿を闊歩したかったよ…。オープンワールドなのはいいんだけど、もうちょっとね、、こう…地図には見えてるのに行けないっていうもどかしさがありました。地図にあるのに行けないオープンワールドってどういうことだってばよ…。

 

・夜が長くなってること

 物語がリニアになってきた段階でシナリオを理解する気力がだんだんと薄れたため、ちゃんと聞いてなかっただけかもしれないんですけど、夜が長くなってるのに全く気が付きませんでした!!!

あれいつから長くなってたの…?笑。突然テネブラエ(だっけ?)で、最近夜も長いし~みたいな話を聞かされて????ってなりました。こういう物語が転換するような点はきちんとピックアップして、イベントシーンを盛り込むべきだと思うんですよ…。例えばどこかに向かう途中で、

 

プ「そういえば最近日落ちるの早くない?気のせいかな?」

ノ「そうかー?」

グ「確かに言われてみればそうかもしれないな…」

イ「少し嫌な予感がするな。何かおかしなことが起きなければいいんだが…」

 

的なイベントをいれるとかね、やってほしかったわけですよ。FF13はあれこれ映画かな?と思うレベルでイベントシーンが多すぎたんですけど、今回はちょっと少な過ぎたかもですね。

 

 

全体的に、大事なイベントごとをほのめかすようなセリフ、サブイベなどが完全にぬけていて、最後に事実だけがオマケのように伝えられるということが多かった気がします。(チャプター13とニフルハイムのことに関してはもう突っ込むのも疲れるのでやめます)

 私は良かった点で述べたように、シナリオに関係しない旅要素のおかげでこのゲームを全力で楽しんで、ENDも納得することができたから、この説明不足すぎるシナリオも、まーいーやと許容範囲に収めることが出来ましたが、もしこれがFF15を10年間楽しみに楽しみに待ち続けたシナリオ重視のプレイヤーだったら、まあブチ切れたくなる気持ちもわからなくもないです。それくらい説明不足なシナリオを映像美とカッコよすぎる演出で押しきった作品です。

 


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でもまあ、

怒りに身を任せても何にもならないので、そこは一旦落ち着いて釣りでもしてみてはいかがでしょうか。

そういった日々の積み重ねが、このゲームを受け入れて、楽しむ秘訣なんだと思います。

たまには頭を使わずのんびりとした冗長な時間を過ごすのも悪くないですよ。

 

 

とりあえず今後のDLCは買う予定ですし、トロフィーフルコンとまではいかなくともまだまだ遊び尽くそうと思ってます。

 来週にはサントラも発売されますし、しばらくの間はFF15漬けになりそうな予感でございます。